ギメ美術館-Musée Guimet(フランス・パリ)
- koukobiyori
- 5月4日
- 読了時間: 5分
パリ・ミュージアム巡りの4日目。
コンシェルジュリーからノートルダム寺院の外観だけ見て急いで移動して、この旅の本命ミュージアムのひとつ、ギメ美術館へ。

アジア全域の多様な美術品を45,000点以上所蔵する、アジア美術専⾨の国⽴美術館。
1879年に、実業家エミール・ギメが収集したアジアの宗教美術品コレクションを元に「宗教博物館」として設立され、ギメの死後はフランス博物館総局の管轄下に入り、1928年に国立博物館になりました。
その後も、フランスの研究機関による考古学調査(カンボジアのアンコール遺跡など)の成果や、探検家、コレクターからの寄贈によりコレクションは拡充され、現在ではアジア以外の国で最も充実したアジア美術専門の美術館の一つとなっています。
実業家コレクションというと個人の趣味により過ぎていることもありますが、1945年の国内の美術品コレクション再編事業においては、ギメが所蔵していたエジプト関連のコレクションがルーヴル美術館に移管、代わりにルーヴル美術館が所蔵していたアジア美術部⾨のコレクションがすべてギメ美術館に移されたということで、ギメコレクションは間違いなく一級品ばかりということになります。
⽇本のものとしては、葛飾北斎、東洲斎写楽、喜多川歌麿、歌川広重などの国外有数の浮世絵コレクションや絵巻物、仏像、埴輪なども所蔵・展示しています。そのほか、中国陶器や韓国陶磁器、クメール彫刻、ガンダーラ美術、インド彫刻など、西アジア~東アジアの非常に広い範囲をカバーしています。
国と地域によって展示のアクセントカラーを変えることでメリハリをつけていて、地域をまたぐことで仏像の顔立ちが変化したり、彩色のトーンが変わったりというのがわかって、広くアジアを学ぶことができる展示でした。
私としては、特に北斎と考古遺物がどんなふうに受け入れられているかを見たいと思っていたのですが、想像以上に熱心な方が多く驚きました。マンガ展の一環で、北斎の「神奈川沖浪裏」については小さな展示室一つをまるまる紹介に当てていて、映像ブースでは大画面で描き方・構図・顔料などを解説。フランス人の関心の高さが伺えました。
お馴染みの土偶や埴輪にも出会えました。どこのどなたで、いつどういう経緯でフランスに来たのか知りたかったですが、キャプションは極めてシンプルでそこはもの足らず。ショーケースを舐めるように眺めて写真を撮っていたおじいさんとか、どの辺に惹かれているのか話しかけたくてうずうず(笑)。せめて英語が問題なく話せたらなぁ。。。無念。
そして折しも「マンガ 独自の芸術」展と「ポララキ-1000のポラロイド 荒木信義」展の2つの日本にかかわる特別展が開催されていました(マンガ展は行きの飛行機内のCNNニュースで大規模な漫画展開催と報道されたのを見て知った)。いずれも無料!こういうところ、感心します。

マンガ展は北斎や歌麿のグラフィック技術が後世にもたらした影響や、手塚治虫、水木しげる、いがらしゆみこ、武内直子、鳥山明、吾峠呼世晴、諫山創らの漫画の系譜、それらの小道具などを展示。フランス人がしっかりキャプションを読み込んで作品を鑑賞しているのをみてちょっと誇らしい気分になりました。マンガ展期間中はマンガ図書室が設けられていて、何時間でもここで漫画に読み耽ることもできます。フランスにおいて日本の漫画は非常に人気で、単なる娯楽としてだけでなく、教育や芸術表現の手段としても高く評価されていました。
「ポララキ-1000のポラロイド 荒木信義」展はフランスでも18禁というアダルトな展示内容で、ここでアラーキーの作品を人生初めて見ることになるとは!という不意打ちでしたが、じっくり拝見いたしました。

全体として、フランス人シェフによる「美味しいものを少しずつたくさん」のエスニックフルコースを堪能したような満足感でした。また味わいたい❤️
ショップは今回訪ねた限りはほぼ日本ショップ。マンガ展のバナーが大きく下がり、コミック本をはじめ、鬼滅の刃のぬいぐるみ、ナルト、ドラゴンボールなどのフィギュア、コピックセットなど漫画を描くためのキットなど、マニアックかつ若い層に向けた商品が多めでした。

マンガ展がない時の商品構成がどの程度なのかはわからないですが、ポストカードの半分近くは日本の収蔵品モチーフだったので、いずれにしても日本グッズ比率高めであることが伺えます。レジ上には着物やだるまが飾られていて、和の演出がされています。

書籍は図録や東洋の専門書などお堅い本は奥の壁面にまとめられていて、手前は企画展商品をメインにしたグッズ全般。統一感は少なめで、ザ・ニッポンな富士山や招き猫、神風や闘魂のハチマキなどのいかにもなものから、外国アレンジのスタイリッシュなこいのぼり、外国編集のゴジラや妖怪、武士に関する書籍など。さらにファッションの国だから(?)、浴⾐やお祭り法被の型紙、刺し⼦キットなども売られていました。
中国の収蔵品がぬいぐるみになっていて、フェリシモ的な「硬いものをぬいぐるみにする」潮流に乗ったものと思われ、この類は視察全体を通してもこれのみだったのではないかと思います。
そして一角を占めるのが北斎グッズ。特に「神奈川沖浪裏」モチーフグッズはバリエーションも多く、パズル、紙ナプキン、ポーチ、カレンダー、⾖⽫、お弁当箱、ストール、バッグ、靴下など。
フランスに行く前から、オンラインショップで目をつけていた浪裏ストールは肌触りも良く大判で使いやすそうだったので、自分へのお土産に購入しました♪

アイテムとしては、風呂敷、お椀 ・お猪口など生活の中に取り込めるものの比率が高め。一部ベタなものもありましたが、総じてスタイリッシュで現代的な“日本らしさ” を表現していて、フランスのフォルターを通した日本を感じることができました。
訪問日時:2025年11月24日(月) 11時45分訪問



























































































































