霧島町蒸溜所の「明るい農村」(鹿児島県霧島市)
- koukobiyori
- 2019年2月5日
- 読了時間: 3分
今回の鹿児島訪問で楽しみにしていたものの一つが、芋焼酎。コクと香りがあって大好きです。
芋焼酎が作られるのは鹿児島県と宮崎県がほとんど。それは原料であるサツマイモが、水はけの良いシラス台地の特産品だからなんです。北九州は日本酒文化となり、焼酎は麦か米がメインになるのだそう。地質が違えば穫れるものが異なり、蒸留されるものも変わるんですね。

向かったのは「明るい農村」で知られる霧島町蒸溜所さん。明治44年創業、今年で108年目を迎える蒸溜所は霧島川畔にあります。一時期は他社から原酒を仕入れて焼酎を作っていたこともあったといいますが、今では創業時から受け継がれてきた「和がめ壺仕込み」でオリジナルの焼酎を作っています。

焼酎づくりのスタートは8月。米の収穫やサツマイモの仕込み、瓶詰め、蒸留、田植えなど、1年中作業は途切れることなく続きます。お酒も農作物だとよく言いますが、まさにその通り。仕込んでしまえばあとはヒマ〜というわけではない、職人さんの大変さを知りました。

印象的だったのは、芋蒸場の香り。訪ねたのがちょうどサツマイモを蒸す時期だったので、香ばしいサツマイモの香りが残っていて芋焼酎の蒸溜所ならでは。午前中に訪ねればもっと芋の香りを楽しむことができるとのことでした。


製造所の周りには巨大な原酒タンクが立ち並んでいます。65基ほどあるそうで、主力の黄金千貫のほか、蒸し芋ではなく焼き芋で仕込んだものや、安納芋や玉茜など別の品種で仕込んだものなどが寝かせてあります。

そろそろ喉が乾いてきたんですけど…、というところで見学ツアーは終了。直売所で、待ちわびた試飲タイムです。かめ壺作りの赤芋や白芋、焼芋などのほか、自社農園栽培で手摘みのブルーベリー酒も試すことができます。

試飲をもとに好みを伝えて、壁一面に並べられたラインナップから私が選んだのは、ラベルがちょっとカッコイイ3年古酒の「明るい農村 豊穣の実り」。華やかだけどくどくない、優しい味わいでした。でももう少しアクが強くてもイイなぁと思ったので、次は別のものにチャレンジしてみようと思います。

東京にいると、芋焼酎の銘柄といっても片手ほどしか思い当たりませんが、実は鹿児島には地域ごとに蔵があり、皆さん地元の蔵の芋焼酎を飲んでいるのだそう。地元の水や米が美味しいように、焼酎も地元の味が一番馴染みがあり、美味しいと言います。

私も自分好みの蔵を見つけたい! ので、これからも鹿児島通いを続けるぞ! と心に誓いました
明るい農村(株)霧島町蒸溜所 (https://akarui-nouson.jp/)
住 所|霧島市霧島田口564-1
電 話|0995-57-0865
営業時間|9:00〜17:00 *見学は随時受付
見学料 |無料(所要15分) *10名以上は要予約
休館日 |正月3が日
