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ルーブル美術館-Musée du Louvre(フランス・パリ)

  • koukobiyori
  • 3月22日
  • 読了時間: 7分

さて、本日3館目にしてルーブルです。


世界最高峰、世界で最も入館者数の多いミュージアム。

とはいえ、人生で私が行くことはないと思っていたミュージアム。 しかし、来れたからにはしっかり見たい。 けれども、午前中のオランジュリーとオルセーですでに結構疲れてきている。 …という、気持ちと体力とのせめぎ合いの中、見たいところを絞っての4時間の観覧でした。


 

今更ルーブルの説明なんて不要だとは思いますが、自分の備忘録として書き留めておくと、建物は12世紀後半、フランス国王フィリップ2世によってパリ防衛のための要塞(城塞)として建設されたもの。建物の基礎部分は、現在もシュリー翼の地下で確認できる。


城壁の
城壁の

 その後14世紀に王宮として使用されるようになり、歴代のフランス国王によって増改築が繰り返されます。特にフランソワ1世は芸術を愛し、イタリア・ルネサンスの巨匠たちの作品(『モナ・リザ』など)を収集し始め、これが後の美術館コレクションの基礎となっていく。

フランス革命のさなかの1793年、国民公会の決定により、王室のコレクションや貴族、教会から没収された財産を一般国民に公開する「中央芸術博物館」として開館。これは芸術が特権階級のものではなく、国民全体のものとなった画期的な出来事だった(ブラボー!)。

ナポレオン時代にはコレクションが飛躍的に増大し、「ナポレオン美術館」と呼ばれた時期を経て、その後も発掘品、購入品、寄贈品によってコレクションは拡大。1980年代、ミッテラン大統領による「グラン・ルーヴル計画」の一環として、中国人建築家I.M.ペイによるガラスのピラミッドが建設され、1989年に完成。美術館の新しい入口として機能し、近代的な象徴となっている。


ピラミッドの
ピラミッドの

コレクションは先史時代から19世紀半ばまでの広範な時代・地域に及び、古代エジプト美術/古代オリエント美術/イスラム美術/古代ギリシア・エトルリア・ローマ美術/彫刻/絵画/工芸品/素描・版画の8つの部門に分類。そのうち約3万5000点を展示。三大至宝は、『モナ・リザ』(レオナルド・ダ・ヴィンチ作、絵画)『ミロのヴィーナス』(彫刻)『サモトラケのニケ』(彫刻) 。

 

ということで、私が見ると決めたものは以下の通り。

・「モナ・リザ」レオナルド・ダ・ヴィンチ

・ミロのヴィーナス

・サモトラケのニケ

・「群衆を率いる自由の女神」ドラクロア

・「聖母子と聖アンナ」レオナルド・ダ・ヴィンチ

・「洗礼者聖ヨハネ」レオナルド・ダ・ヴィンチ 「美しきフェロニエール」レオナルド・ダ・ヴィンチ

・「ガブリエル・デストレとその姉妹」フォンテーヌブロー派

・「いかさま師」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

・「最後の晩餐」フィリップ・ド・シャンペーニュ

・「レースを編む女性」ヨハネス・フェルメール

・スフィンクスやミイラなどエジプトのあれこれ

・ナポレオン3世の居室

 

まぁ要するに王道です笑。

ルーブルのすべての展示品を見るには1〜2ヶ月かかると言われていますから、見たいものを見られれば、自分としては「ルーブル見た」ということにしようと決めました。

以下、特に印象に残った作品の感想。


まず「モナ・リザ」を目指しましょう、と思って歩いていたら、階段の上に見えてきたのは大本命のひとつ「サモトラケのニケ」!



19歳でJR奈良駅舎に飾られていたレプリカに出会って以来、いつか本物を見てみたいなぁと思っていた作品です。もういきなり見えてきてしまったので、えっ!ちょ、ま、心の準備が! と焦りながらも気持ちを整え、ニケに会いました。船の舳先に降り立った瞬間のニケ、とにかく美しい!



薄衣を纏った表現とか、左足にかかる重心とか、前から吹く風とか、奈良駅のレプリカではわからなかったことを一瞬で理解。エーゲ海の海景色と海風を感じました。感動❤️


「モナ・リザ」はとにかくすごい人。世界中の人がこの一枚目掛けて大行列。人により見る時間が異なるので、場所によって進み方に差があるけれど、裏を返せば、わさわさしているけれど気が済むまで最前列で鑑賞することも可能。



ドラクロアの「群衆を率いる自由の女神」も見てみたかった作品。 大学生の時、西洋芸術史の授業で19世紀ロマン主義の理解を進める2作品として、OHPでドラクロアを観ながらマーラーを聴くという一コマがあって、その時鮮烈に芸術にもマリアージュがあるんだと理解した記念碑的作品です。それなのに、マーラーをスマホに入れてこなかった自分にがっかり😢。



「ガブリエル・デストレとその姉妹」もなかなかの衝撃でした。だって、同性同士とはいえそんなこと普通しないじゃないですか。モチーフひとつ一つに細かな暗示があって総体として懐妊を示しているとのことですが、日本画の暗示や象徴とはまったく違う気がして(私が無知なだけかもですが)、すごく西洋的だと感じました。



大本命のエジプトコーナーはもちろん興味深く観たものの、翻訳にスマホを使っていたら充電がなくなってきて、途中からは写真を撮るだけになってしまったのが心残り。言葉の壁はやっぱり大きくて、せめて英語だったらなぁと(いや、英語だって大してわからないですけど)。

権威を象徴するものから人々の生活の様子を表すものまで、色々展示されていて日本ならここだけで「大エジプト展」分あるレベル。さすがルーブル。



強盗に襲われたナポレオン3世の居室も訪ねました。 それ以前を知らないので、「あれもない、これもない」とか「この辺スカスカだな」と感じることはなかったのですが、王妃の絵には盗まれたティアラや傷だらけで見つかった王冠が描かれていて切なかったです。

 


あと、作品名わからないけれど、一番かわいいと思った天使。



ということで、とにかく広いルーブルをあちらこちらへと歩き回り、さまざまな作品を流し見て、時折現れる本命を味わいながら、歩き続けること4時間。もうお腹いっぱいです。。。というころでタイムアップ。本当はルーブルの中にあると書かれていたアンジェリーナでお茶するのを楽しみにしていたのだけれど、閉店になったそうで叶わず。

じゃあ入口にあったカフェに行こう! としたけれど、そこから入口までがまた複雑で💦 ルーブル館内の地図読み、難しいです。でも途中途中で、建物そのものの意匠の素晴らしさを見ることができて、それはそれで良かったけれども。



カフェでショコラショー飲みたい一心でたどり着いたものの、閉館間際で軒並み売り切れ。残念。紅茶にしたら、お湯とティーバッグを手渡され、ちょっと味気ない気持ちになりましたが、紅茶はちゃんとパレデテ(有名紅茶専門店)のルーブルオリジナルでした。お味も○。

 

ルーブル観覧の反省点としては、宗教画に関する予備知識が足りなかったということ。これだけの数の宗教画をまとめてみるのは、先にも後にもこれが最後なんじゃというくらい見たけれど、時代とか描かれていることの意味とかわからないことが多すぎて、「もったいないなぁ」からの「無感動」になってきてしまって、物事を系統立てて理解したい性格からするとちょっとストレスに。。。もっと備えてくればいいだけの話ですが、余裕なかった(涙)。旅を有意義なものにするには、私の場合はやっぱり予備知識。それを再認識しました。

 

ショップは、アニエス・ベーやバーバパパなどとのコラボ商品も多く、日本よりアート作品とのコラボの壁が低い印象。オランジュリー・オルセー・ルーブルの3大美術館を立て続けに見てきて、マスキングテープやステッカーなど日本では必ずあるアイテムが少なく、代わりにトートバッグや衣類が多めで、書籍の占める割合も高い。子供向けの書籍やおもちゃが占めるスペースも広く、好きに触って構わないようになっているが、見本を見る限りひどい扱いをしている子は少なそう。子供が自由にミュージアムで振る舞っている姿を見るのはいかにも外国という感じがするし、なぜこの姿が日本で見られないのか、何を改善すればこんなに生き生きするのか? やっぱり訪問回数の問題? 国民性? 色々と考えさせられました。


今思えば、アニエス・べーのカーディガンクロード・ロラン『夕暮れ時の港』がプリント)とか素敵だったなー、買えば良かったかなーとかよぎるけど、5万円を超える服なんてやっぱり私には高すぎる! ユーロが高い問題が悩ましく、この旅では自分へのお土産はとっても厳選することになりました。


訪問日時:2025年11月22日(土) 14時訪問

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